自燃性、可燃性、不燃性
情熱は仕事に対してやる気を持って、モチベーション高く働いているかどうかを評価します。高い能力や専門性を持っていても、やる気がなければ成果に結びつけるのは難しく、周囲のメンバーに悪影響を及ぼす場合もあります。
情熱というと、大声を出して精力的に動き回るような印象がありますが、そのような瞬発力とともに、成果を上げるためにコツコツとあきらめずに粘り強く頑張り続ける情熱も必要です。最近良く出てくるようになったエンゲージメントという言葉も、やる気を持って仕事に取り組めているかということだと理解しています。
モチベーション高く積極的に仕事に向かっているか、困難な状況でも粘り強く仕事を進めようとしているか、成果にコミットし高いエンゲージメントで働いているか、などが評価ポイントになります。
京セラ創業者の稲盛和夫氏は著書「生き方」で以下のように述べています。(*一部編集しています) 「人間には自燃性、可燃性、不燃性の三つのタイプの人がいる。周りからエネルギーを与えられても燃え上がらない不燃性の人は、せっかくの能力を発揮せず終わることが多い。そういう人は会社にいてもらわなくても良い。少なくとも燃える人が近づけば一緒に燃え上がる可燃性の人であってほしい。そして物事を成すのは、自ら燃え上がりさらにそのエネルギーを周囲にも分け与えられる自燃性の人である。」と言っています。評価においてはこの自燃性、可燃性、不燃性のどのタイプであるかを見極め、自燃性の人を評価したいものです。
また「断じて行えば鬼神もこれを避く」という言葉があるとおり、ビジネスの世界でもここぞという時のリーダーの情熱・勇気・気迫は非常に重要であり、そういう強い気持ちを持てるかどうかもリーダーに必要な資質として評価したいポイントです。