人事評価#5 総合能力評価の構成

総合能力評価 = 「能力」×「情熱」×「資質」

 リーダーの選抜・育成のための総合能力評価は、大きく分けて能力・情熱・資質の三項目で構成されています。

 「能力」はクルマで言うと性能・スペックに当たります。当然ですが性能が悪いクルマは早く正確には走れませんし、事故の危険も大きくなります。会社に貢献してくれる人材を評価するうえで欠かすことのできない基本項目です。「能力」はさらに基礎能力/リーダーシップ・マネジメント力/専門性に分かれます。

 「情熱」はクルマで言うとガソリンに当たります。どれだけスペックの高いクルマでもガソリンがなければ走りません。同様にどれだけ能力の高い人材でも、やる気がなければ成果を上げることは難しくなります。「情熱」はやる気、モチベーション、エンゲージメントの高さや粘り強さなどを評価します。

 「資質」はクルマで言うと運転者自身に当たります。すごいクルマでガソリンもたっぷり入っていても、運転者自身がおかしな方向に運転してしまうと目的地にはたどり着けません。リーダーの資質に問題があると、チーム全体がおかしな方向に向かってしまったり、チームの雰囲気に悪影響を及ぼしてしまいます。若手プレイヤーの場合は周囲の人への迷惑くらいに留まりますが、ポストに付いている人から役員まで部下が多くなればなるほど、資質の重要性は高まります。

人事部長F について

大手金融機関で人事業務を8年、うち人事部長を4年間務めきました。 人事部長として考えてきた人事戦略・人事運営に関する考えを このブログで発信していきます。
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